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今東光の原作を「彼女に向って突進せよ」の若井基成と「海猫が飛んで」の長谷和夫が共同で脚色、「海猫が飛んで」の酒井辰雄が監督した勝負師もの。撮影は関根重行。
ストーリー
河内の風吉は威勢のいい若者だが反対に父親金兵衛はドけちで酒飲みでバクチ好き、女房や娘の体を提供しても借金とりから逃れようとする。つもりつもった父親への反抗心から賭場に出かけた風吉は、持ち前の度胸とカンで十五万の札束をつかんだ。その札束を金兵衛にたたきつけると、風吉は旅に出た。それから二年、腕を磨いた風吉が颯爽として大阪へ帰って来た。飛び込んだ賭場で、風吉はインチキを見破ったために簀巻きにされて海へ投げ込まれたが、香港通いの貨物船に拾われた。救い主は三枚舌の鉄という船員で風吉をイタリア人の殺し屋エンリコに売り飛ばそうとするが、そんな手にのる風吉ではない。それどころか香港が世界中の博奕打ちの吹き溜りと知るや言葉も通じぬ九竜の賭場へのり込んで勝負を挑み、博奕と腕っ節の強さを認められて用心棒にと頼まれた。胡という香港一の博奕打ちは一億円をひと勝負に賭け、負けるとエンリコに相手を殺させると聞き、胡との勝負を念願とするようになった。そんなある日、金の代りに賭けられた娘をみて故郷の妹を思い出した風吉は、芳春というその中国娘を自由の身にしてやるのだった。それから一年、香港の暗黒街で顔を売る風吉に芳春の噂が入った。鉄の手にかかって胡の六号夫人に売りとばされていたという芳春は、端午節の夜、脱け出してきて恋情をうち明け風吉の腕の中に崩れ落ちた。しかし夜明けとともに芳春は立ち去った。風吉は鉄を探し出してさんざん殴りとばしたが、罪ほろぼしにと鉄の差し出した競馬の富くじを買って、思いもかけぬ百五十万ドルの賞金が舞い込んだ。躍り上った風吉は胡の邸にのり込み、一億円の当りくじで芳春を賭けて念願の勝負を申し込んだ。命を賭けた大勝負は逆転、逆転の末風吉が勝利をおさめた。芳春を抱えて出た風吉をエンリコが狙い射ちしたが、風吉をかばった芳春と風吉に射たれたエンリコが倒れ、芳春は風吉の腕の中で息を引きとった。河内の村へ芳春の骨を抱いて帰郷した風吉は不況になった村のブラシを香港に売るよう話をしたのち、再び飄然と旅に出るのだった。
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その他
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