日本映画情報システムは、日本映画情報(1896年~2022年12月劇場公開の日本映画作品(映倫審査作品)に関する情報)を検索することが可能です。
◎こんな方は・・・
・タイトル、出演者、スタッフなど複数のキーワードに当てはまる検索結果を出したい
・複数ある検索結果を公開年順、配給会社別などに並べ替えたい
⇒【詳細検索】をご利用ください
◎検索について詳しく知りたい方は「検索システムの使い方」をご覧ください。
複数の条件を指定して、 検索するページです。
豊田正子の『粘土のお面』を、「明治大帝と乃木将軍」の館岡謙之助が脚色し、「旗本喧嘩鷹」の中川信夫が監督したもので、どん底の生活ながらも明るく生きぬく庶民の姿を描いたもの。「誰よりも金を愛す」の平野好美が撮影した。
出演者
ストーリー
ブリキ屋銅由の父ちゃん由五郎は、腕はたしかだが無頼のお人好しだ。この長屋に住んでいる人たちは、由五郎をはじめ、皆明日の米にも困るような貧乏暮しだった。女房のお雪にせきたてられて、正月を迎える金の工面に出かけた由五郎だったが、一銭の金も借りることができず、子供の正子と稔に約束した土産も買わずにすごすごと帰ってきた。お雪は、正子に父ちゃんが怪我をして困っているという嘘の手紙を書かせて、お得意に使いにやらせた。借りた金でママゴトのような正月を迎えた。由五郎が年始廻りに行こうと立ち上がった時、神棚にのせてあった粘土のお面が落ちた。正子が学校で作って賞を貰ったお面だった。駄菓子屋の二階に下宿している担任の木村先生のところにお面をあずけた。夕方帰ってきた由五郎は、酒がないのに不機嫌になり、お雪の横ッ面を殴った。お雪はその晩帰ってこなかった。翌朝、仕事に出かける由五郎の後姿を、路地裏から見送っていた。お人好しの由五郎は、こんどの仕事の手当てもまた組の頭にチョロマカされた。お雪が親類に行って金を借りてき、元気づけた。銅由一家は引越すことに決心した。リヤカー一台に家財をまとめ、七ツもたまった店賃も払わずに夜逃げする一家を、差配の池戸さんは止めようともしないで物蔭から見送っていた。親子四人でリヤカーをひく一家には、暮しに困って夜逃げするという暗い影は少しもなかった。
仕様
その他
Copyright© 2014 文化庁 All rights reserved.