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源氏鶏太の原作を、「特ダネ三十時間 笑う誘拐魔 曲り角の女」の山村英司が脚色し、「不良少女(1960)」の小林恒夫が監督した喜劇。撮影は「生き抜いた十六年 最後の日本兵」の高梨昇。
出演者
ストーリー
極東貿易の目黒駒太郎は同僚唯井と組んでクリスマス用玩具の契約に懸命であった。北米貿易の志村は、無敵興信所の坂本を使い極東貿易の内情を調査しており駒太郎たちの先手先手と打っているので、モンロー商会は北米貿易にとられそうな状態であった。駒太郎には社員食堂に勤める時子というガールフレンドがいる。だが駒太郎は、この時子には大変弱いのである。彼は時子の父の経営するアパートに一室を借りており、その部屋代も溜りがちで、昼食もツケで時子に食わせて貰っているという情なさ、だが時子はこの駒太郎が大好きである。しかし、駒太郎はミス極東貿易の鯛子に熱をあげている。こんな駒太郎に、米国で死亡した叔父の遺産が貰えるという話がおきた。米人弁護士ミス・ヘンダーソンの話によると五億四千万円が駒太郎のものになるというのだ。翌日の新聞は“昭和の花咲き爺さん”と駒太郎を報道したため、彼の周囲には金につかれた亡者どもが殺到した。その上、今まで聞いたこともない春次郎と名乗る腹違いの弟まで出てくる始末。社長、課長も駒太郎に専ら低姿勢である。おまけに絶望視していたモンロー商会との契約も結ばれ、駒太郎はわが世の春、--と思ったのも束の間、遺産受取人は同姓同名の別人で、モンロー商会の手形はすべて不渡りで、支配人のロビンフッドはアメリカへ高飛びしてしまった。踏んだり蹴ったりの駒太郎は会社に辞表を出した。その時、へンダーソンが駈けつけて来た。遺産相続人はやはり駒太郎だったのだ。半信半疑の駒太郎の前に札束が積みあげられた。駒太郎は、鯛子に結婚を申し込み、彼女から。OKを得た。しかし、その夢は無残にも砕かれた。大変なズベ公で、男があり、金が目当てに駒太郎との結婚を承諾したのである。また春次郎も、弟どころか前科三犯の強者であり、駒太郎から金をせしめようとしていたのである。すべて金のなせる業、駒太郎は世相の表裏をまざまざと見せつけられてがっくりときてしまった。しかし時子だけは清純だった。駒太郎は時子と二人で生きることを考えた。だが、金の亡者どものために二人の静かな生活も望めそうもなさそうである。
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