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土岐雄三の「花嫁の父となりぬ」を、「息子(1959)」の星川清司が脚色し、「薔薇の木にバラの花咲く」の枝川弘が監督した、父と娘の愛情を描いたホームドラマ。撮影も「薔薇の木にバラの花咲く」の秋野友宏。
ストーリー
五井銀行人形町支店に勤続二五年の伊勢悠吉次長と、その妻美知代との間には、二四歳になった一人娘の頼子があった。そろそろ婚期を迎えた頼子の結婚相手さがしの問題については、夫妻は頭を痛めていた。当の頼子は、一人のほうが気楽でよいと、いっこうにそのことを気にしているような様子もなかった。悠吉はカバンの中に娘の写真をいつも入れて歩くようになった。その写真が、ある時、旭製糖経理部長の増永の目にふれた。増永は、妻の弟山科達也という男を、頼子の相手として話をもちかけてきた。山科は悠吉と同じ北大を母校とする二八歳の青年で、旧家の出であり、一流会社D製糖の大阪支店につとめていた。おりよく上京してきた達也と頼子は見合いをすることになった。会社の昼休みを利用して、ふだんのままの姿で出てきた頼子に、山科はかえって好意を抱いたようだった。ある日、山科と頼子は二人だけで会うことになった。夜の十時すぎに帰ってきた頼子は、明日もう一度、山科に会うのだと言った。頼子と彼との結びつきは、どうやら成功しそうだった。だが、一カ月たっても増永からは返事がなかった。しかしそれも、お互いに相手が返事をくれるものと思っていた双方の誤解によるものと解った。話が解れば、結納の儀が早速とりかわされた。いよいよあとは結婚式である。娘一人を嫁にやるには、どうしても二、三〇万の金がかかる。悠吉の複雑な気持のうちに、その後の話はとんとん拍子に進んで、頼子と山科は結婚式をあげた。夫婦は当分の間、悠吉の家で父母と生活をともにすることになった。幾日かの新しい生活が無事にすぎた。そのうち、山科に広島へ転任の辞令がきた。夫を先に任地に発たせて、頼子は、しばらく父母の家に留まるという。だが悠吉は、彼等の将来を考え、淋しくなる自分たちの気持を押さえて、娘を夫のもとに発たせた。
仕様
その他
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