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小説公園に連載された五味康祐の原作を、「吹雪と共に消えゆきぬ」の木村恵吾が脚色・監督した野球映画。撮影は「都会の牙」の中川芳久が担当。
出演者
ストーリー
後楽園の大毎・西鉄の試合開始前、素人ホームラン競争が行われた。両チームの混成軍が守備についた。投げるピッチャーは稲尾。ホームランの賞金は五万円。出場する素人バッターは次々と三振に打ちとられた。その時、総髪、無精髭、服装は垢染みた羽二重藤紫の紋付、ネズミ色になった白木綿の袴を着た男が、バットを大刀でも掴むようなかっこうで、ボックスに入った。驚いたことにその男は、稲尾の剛速球を見事左翼スタンドにたたきこんだ。この男こそ、一刀流十七世正嫡伊藤一刀斎敏明であった。一刀斎は奈良の山奥で一刀流の修業をつみ、陽炎の秘剣を会得し、上京して合気道の使い手歌垣老人と試合するために上京したのだった。一刀斎のホームランは一躍有名になり、これが縁で大毎球団に加入することになった。一刀斎は背番号6のユニホームをつけ、次々とホームランを打ちまくり、記録を更新していった。ある日、一刀斎は交通事故で倒れた歌垣老人の娘まゆらを助けた。そして二人は親しくなった。歌垣老人は旅から戻っていなかった。ペナントレースも終末に近づいた。アメリカから全米選抜軍が来日した。全パシフィック軍と対戦、二対〇で米軍リード。いよいよ日本最後の攻撃。この回の一番打者南海の野村、二番大毎の田宮の二人は、敵失と内野安打で走者一、二塁。ここで日本チームは代打に一刀斎を起用した。一刀斎はゆっくりとボックスに入った。第一球は空振り、つづいて第二球、またも空振り。この時、一刀斎はタイムを要求した。ベンチに戻り、再びボックスに入った彼は、目かくしの鉢巻をしていた。第三球を投げた。バットは一閃、快音を残してボールは左翼スタンドに飛びこんだ。満員の観客は総立ち、背番号6の一刀斎は落着いた表情で、悠々と一塁から二塁へと走っていった。
仕様
その他
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