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銀嶺の大自然を背景にした青春物語、石坂洋次郎の原作『冬山の幻想』より「新婚第一課」の西島大と、中原由紀、「感傷夫人」の堀池清が共同脚色、同じく堀池清が監督した。撮影は「孤独の人」の高村倉太郎。主な出演者は「孤独の人」の津川雅彦、「お転婆三人姉妹 踊る太陽」の浅丘ルリ子、「街燈」の南田洋子、「危険な関係(1957)」の大坂志郎など。
ストーリー
大自然の懐に抱かれた小さな町。戦争で父母を失った十八歳の茂木保吉は姉ミツ子と伯父夫婦に引取られていたが、そのうち姉は古河家に嫁いでいった。保吉は、また同じ高校の下級生坂田テルと大の仲良しであり、大学進学を夢みる好青年であった。ところが、その大学志望を伯父に反対され、姉は姑と合わず戻ってきて伯父の怒りを買う。が姉自身は夫の古河と時々会っているのを知って少年の保吉には大人の世界がウソばかりのように思われてくる。テルも保吉との交際に無理解な母親に腹を立てる。そうした二人は約束したスキーに行く。黙って白い息を吐きながら歩く二人。照りつける陽の下に二人は上半身を裸にする。互いに瞶める素朴な驚きの瞳。疲れて雪の上に横たわり、保吉はテルの乳房の汗を拭く。突如凄じい銃声。恐しい幻影がテルの胸に浮ぶ。血だらけになって苦悶する自分の姿……。やがて二人はスキーを谷に落し山小屋で一夜を明かす。野兎のように体をすり寄せて。救い出された二人に世間の口はうるさい。だが二人は純潔を守っていた。保吉にもテルにも、このことは人生の素晴しい経験として、醜い大人たちへの青春の抗議として二人の胸に残った。女教師石井も、この偽らぬ姿に心を打たれる。かくて姉ミツ子も古河と新生活を求めて東京へ旅立ち、姉夫婦を見送って帰る保吉とテルの歌声が明るくひびいていった。
仕様
その他
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