日本映画情報システムは、日本映画情報(1896年~2022年12月劇場公開の日本映画作品(映倫審査作品)に関する情報)を検索することが可能です。
◎こんな方は・・・
・タイトル、出演者、スタッフなど複数のキーワードに当てはまる検索結果を出したい
・複数ある検索結果を公開年順、配給会社別などに並べ替えたい
⇒【詳細検索】をご利用ください
◎検索について詳しく知りたい方は「検索システムの使い方」をご覧ください。
複数の条件を指定して、 検索するページです。
「この春初恋あり」の脚本を山内久と協同で書いた馬場当のオリジナル・シナリオを、「夢みる人々」の中村登がとりあげて監督に当ったもの。撮影は「女性の声」の生方敏夫。出演者の主なものは「闘魂」の鶴田浩二、「やっさもっさ」の淡島千景、「縮図」の山村聡、「女性の声」の東谷暎子などである。
ストーリー
老朽貨物船あんです丸の船長銀次郎は、密航を企てた青年木本に亡き息子の面影を見てわが家へ連れ帰った。娘純子は父の物好きを笑いながら、男性的な木本に心をひかれた。銀次郎には芝江という情婦があった。一度結婚に失敗して、酒場に働く女だった。すでに銀次郎の子供を宿していたが、故郷に置いた前夫との間の子供が死んだという知らせをうけた夜、同郷の木本を野毛山へ誘ってその淋しさをぶちまけて彼にすがりついた。それが二人を過まらせるはずみとなった。木本は銀次郎に対する申訳けなさでその家を去ろうとしたが、なにも知らぬ純子が木本をひきとめようとした。が、芝江から、木本との関係や父とのつながりをぶちまけられた彼女は人間関係の醜さに自殺をはかつた。幸い一命はとりとめたが、銀次郎ははじめて娘の木本に対する心を知った。銀次郎は木本に涙の鉄拳を加えながら、木本に純子を幸福にしてくれと叫んだ。銀次郎は停年を前に最後の航海をすることになっていたが、船会社はこれを悪徳ボス高柳に売って密貿易に使わせようとしたため、銀次郎と高柳一味の闘争になり、銀次郎は高柳を刺殺した。海に生きて来た男が最後の航海にかける想いを察して木本は自首をすすめる純子をふりきって銀次郎を自動車にのせ、出航間近いあんです丸へ駆けつけさせるが、波止場に待ちかまえた高柳の子分にピストルで射たれた。あんです丸の出航の錨の音をききながら、銀次郎は静かに息をひきとった。
仕様
その他
Copyright© 2014 文化庁 All rights reserved.