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東京の国立病院を舞台に、エリート脳外科医の野望と挫折を描く。門田泰明原作の同名小説の映画化で、脚本は「乱」の井手雅人、監督は「玄海つれづれ節」の出目昌伸、撮影は同作の飯村雅彦がそれぞれ担当。主題歌は、五輪真弓(「密会」)。
スタッフ
出演者
ストーリー
二年間の西ドイツ留学を終えて帰国した東堂啓輔は、若くして日本医学界を代表する脳神経外科の権威となっていた。彼を副部長として迎え入れる、日本最大の国立病院の脳神経外科部長、辻岡は、東堂の存在を苦々しく思っていた。だが、一方、主任ナースの千原和子は、東堂の帰りを心待ちにしていた。天才的な執刀技術を誇る東堂は、他の医局員と一線を画して近寄り難い存在だったが、良きパートナーである和子に対しては、甘える部分を見せていたのだ。ある日、脳腫瘍の少女、一色春香が運ばれて来た。独断で開頭、摘出手術を行なう東堂。辻岡は見えない頭蓋骨の内側を開けてみたくてメスを執ったのではないかと批判する。東堂は執刀した患者の責任は最後までとると自信満々に答えた。300億円を投じて開発した抗癌剤、トヨキシンに社運を賭ける東洋製薬は美人プロパー、水谷信子を介して東堂に接近を図る。色じかけで迫る信子を適当にあしらいながらも、東堂はトヨキシンの情報に興味を示した。彼は植物人間同然の宇都宮という老人に、トヨキシンの投与を始めた。直接注入するのは和子の役目だった。そんな時、山形に新設される国立総合病院の脳神経外科部長に東堂が内定された。辻岡の策略であることは明白である。屈辱感を味わった東堂は、その晩和子のアパートで過ごした。激しい副作用に悶え苦しみながら、宇都宮が亡くなった。だが、解剖してみると脳底の腫瘍がきれいに消えていた。そのデータを5千万円で売ろうとする東堂に信子は冷く先客がある事を告げる。それは信頼していた助手の宮城だった。東堂は東洋製薬に山形行きの内定を却下させるために、トヨキシンの副作用が軽いというデータを捏造、学会で発表することを承諾した。春香が再発して運ばれて来た。東堂は和子に、春香にもトヨキシンを投与するよう命じて、学会が開かれる京都へ向かった。大成功を治め、帰京した東堂を、東京地検の特捜部が新薬開発の贈収賄の摘発で待ち構えていた。東堂は宮城に詰めよるが、情報を流したのは和子だった。トヨキシンの恐しさを知った彼女は、春香に投与することを思いとどまったという。東堂は春香の再手術に全力をふりしぼった。そして、病院に押しよせた記者団の間を縫って、屋上へ出た彼は、和子の眼の前で地上へと飛びおりた。
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その他
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