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小料理屋の娘を愛する純情、単純で乱暴な船乗りと、高校教師の二人の男の間に生まれる友情を描く。脚本は「俺は上野のプレスリー」の高橋正図と「青春の構図」の広瀬襄の共同執筆、監督も同作の広瀬襄、撮影は「俺は田舎のプレスリー」の竹村博がそれぞれ担当。
スタッフ
ストーリー
港町--横須賀。マグロ漁船員、赤鬼のジョーはアフリカから一年ぶりに帰ると、早速お目あて咲子のいる小料理屋「ひょうたん」に行った。ジョーは身長二メートル、体重100キロの大男だが、気が小さくて咲子に愛を告白出来ない。その反動で咲子に言い寄る男たちを、ことごとく暴力によって撃退している。しつこく誘う呉服屋の若旦那や、咲子の父、金造に「娘をうちのキャバレーに寄こせ」と迫る暴力団員のサブもジョーの犠牲者の一人だ。ジョーがいては咲子は嫁に行けないと、金造や遊び仲間の新介、五郎は心配するが、彼女はそんなことも知らず、岬で潮騒、汽笛、鴎の声などをテレコで生録していた。そこに、捕虫網を持って走る男がいた。彼は星泰平という咲子の高校のときの生物の先生であった。五年ぶりの再会を喜ぶ二人。その晩、泰平は用務員の小池に、咲子への愛を打ち明けるのだった。やがて、そのことを知った金造たちは、泰平もジョーの犠牲者になるのでは、と心配でならない。泰平は「力による制裁なんて許せない、話をつけてやる」とタンカを切るが、やはりジョーに追われて港の埋立地を逃げ回るのだった。しかし、昆虫捜しで山歩きをしている泰平と船暮しのジョーでは足の速さが違う。ジョーはガックリと膝を落とす。結局「お互いに意思表示をして彼女の選択にまかせよう」という結論になった。そして金造が「あの先生のとこへ嫁に行く気はないか」と尋ねると、咲子は恥ずかしそうにうつむいて、こっくりとうなづくのだった。数日後、蛍の光の音楽と、五色のテープに見送られ、マグロ船が岸壁をはなれていく。身じろぎもせず、いつまでも遠ざかる横須賀の町を見つめ続けているジョー。霧笛が鴫っている。
仕様
その他
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