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交通事故の被害者と加害者の同居生活という異常な状況、そして、幸福な家庭を守ろうとする女と、それを壊そうとする女の凄まじい葛藤を描く。脚本は大野靖子と「薔薇の標的(1972)」の白坂依志夫、「白鳥の歌なんか聞えない」の桂千穂、監督は「嫉妬(1971)」の貞永方久、撮影も同作の加藤正幸がそれぞれ担当。
スタッフ
ストーリー
深夜、酔っている夫・明を乗せて四方信子が雨降りの国道を家へと車を走らせていた。突然、路上に人影を見てブレーキを踏むが間に合わず、引き殺してしまった。その男は辻一郎といった。警察で取調べを受けたあと、明と信子は被害者の家を訪れた。ところが、うなだれる明と信子に対して、辻の妻道子とその母で体の不自由なしのは、辻がアル中でいつかはこうなると覚悟していたと以外に寛容であった。そして、明は社宅を追い出された道子親子を部屋が見付かるまでと家へ引き取ることにした。加害者と被害者とが同居するという奇妙な生活が始まった。信子は妊娠中ということもあり、道子親子の生活態度が一々気に入らない。一方、明は信子とは違った優美さを持つ道子に魅かれていった。そしてやがて信子に隠れて関係を持つようになる。悠然とした道子の態度に不信を覚えていた信子は、ある日、辻と知り合いだという青年大野甲介から以外な事実を知らされた。信子が事故を起こした日、道子が大野の車を無断で使い、他の車にぶっつけて逃げたというのである。信子は道子がその車で泥酔状態の辻を計画的に国道に放り出した、と推理する。このことを明に話しても、明は取り合わないどころか、ある夜、信子は、明と道子の抱擁を見てしまった。翌日、信子は甲介に道子が辻を運んだと証言してほしい、と頼むが、信子の体が狙いの甲介は突然襲いかかった。驚愕した信子は咄嗟に洋ハサミで甲介を刺し殺してしまった……。事件のショックと流産のショックが重なって自閉状態になった信子は精神病院に入れられた。今や主婦気取りになった道子と明が信子を見舞いに来た。暗い独房の隅に、信子は身を隠すようにうずくまっていた。その帰り道、二人の乗った車が工事中の道でブルドーザーに激突した。ギザギザに破れたフロントガラスから血まみれの二人の顔が突き出し、流れる血は、みるみる雨に洗い流されていった。
仕様
その他
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