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「坊っちゃん(1953)」の八田尚之の脚本によって「サラリーマンの歌」の杉江敏男が監督、「誘蛾燈」の完倉泰一、「一等女房と三等亭主」の松井八郎がそれぞれ撮影、音楽を担当している。「早稲田大学」の佐野周二、「地の果てまで」の池部良、「愛人」の岡田茉莉子、越路吹雪、「次郎長三国志 第五部 殴込み甲州路」の久慈あさみ、新派の水谷八重子、などの他東宝第八期ニューフェイスの河内桃子が抜擢されている。
ストーリー
下町で名代の寿司屋、江戸ぎん。銀太郎はその跡取息子だが、亡父が見込んでかれの兄貴分にした清吉がお店大事とはたらくおかげで、大学の病理学教室で医学修業尊一とのんきである。実直で男っぷりもいい清吉を女主人お澄も信じきっているが、近所の小唄師匠小ふじもここ三年ばかり通いつめての惚れこみよう。銀太郎はある日、界隈の老舗の主人ばかりで組織する“馬鹿旦那会”の寄り合いで、突然じんましんをおこしたアプレ芸者リルを介抱し、誘惑されそうになる。リルの姉芸者清香は清吉のじつの妹、若旦那に惚れたのは私がさき、と一喝してリルに手をひかせた。それからというもの、清香の攻勢ものすごく、ウブな銀太郎はすっかり逆上して帰宅の時間さだまらず、時折は朝帰りまでやらかす始末。母親お澄もだが、清吉の憤り一ぺんに爆発して清香をなじれば、無鉄砲なリルの手から若旦那をまもり、かたがた昂奮しきったときに裏切るとみせかければ将来とも女遊びはしないだろうとの苦肉の策、と女はいう。いよいよ上せあがった銀太郎が、家まで飛出したとき、芸者に真実はないものよ、と愛想づかしを残して清香は土地を去った。線太郎のヤケはともあれ、内実若旦那がすきな思いをふりきって別れた清香の義理だてを知るのは、清吉ひとりだった。一方その清吉は、小ふじに結婚を迫られて大恩ある先代の隠し子、戦災で脚をわるくした八重子を妻に引取るつもり、とかたる。小ふじもお江戸は下町の女だった。みなまでいわせず、三年ごしの恋をあきらめる。が、じつのところ小ふじを好きな清吉の思いは、彼女も知るかどうか。お正月が近く、清香の一件にこりごりした銀太郎はまじめに研究室に通っている。
仕様
その他
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